July 15, 2020

Choco60 の右キーボードの左下を enter にする

その他
keyboard
Choco60

先日、Choco60 というキーボードを組み立てました。
HHKB (Happy Hacking Keyboard) とほぼ同じ配列であり、かつ左右に分割されているという、控えめに言って最高なキーボードです。もう 10 年以上 HHKB Pro を使用していたので、なんの違和感もなく使用することができました。

互換 CherryMX ピンク軸にしたので静電容量無接点方式とは違いますし、キートップの傾斜も違いますが、配列が同じということに比べたら些末な問題です。

Choco60 - recompile keys
写真と製品とでは一部の仕様が異なることがあります。 MX スイッチ 62 キー アクリルプレートサンドイッチマウント カラーオプション ホワイト(プレート クリア、ソルダーレジスト ホワイト) ブラック(プレート スモーク、ソルダーレジスト ブラック) コンスルーピンヘッダ対応 RGB アンダーグロー非対応 以下の部品がキットに同梱されます。 ※ キットによって付属しないことがあります 完成に必要なもののうち、同梱されていない部品は下記の通りです。別途、購入をしてください。 ※ キットに付属しないときのみ購入が必要です キーセットが対応しているかについては キーレイアウト を確認してください。いわゆる英語標準104キーボードとの違いは、下記の通りです。 バックスペースキー(2u)が、バッククォート(`)キー(1u)とバーティカルバー(|)キーの二つに分割されている 右シフトキー(2.75u)が、右シフトキー(1.75u)とFnキー(1u)の二つに分割されている 修飾キーは、◇キー(1.5u)が二つとAltキー(1u)が二つとなっている スペースバーは、1u、2.25u、2.75uの三つのキーに分割されている キーセットで確認するのは、下記のポイントです。 バーティカルバー(|)キー(1u)が含まれているか シフトキー(1.75u)が含まれているか、同じ高さでFnキー(1u)か代用となるキーが含まれているか 修飾キーは、1.5uと1uの組み合わせで二組含まれているか スペースキーをシフトキーで代用するときには、シフトキー(2.25u)が左シフトキー(2.25u)とスペースキー代用分(2.25u)の二つ含まれるか

スペースキーに挟まれたキーの存在

この、Choco60 なのですが、HHKB Pro とは一点違う点があって、右キーボードの左下にキーが割り当てられてあります。左右のスペースキーの真ん中にキーが挟まっている感じです。

An image from Notion

作者の方のサイトから確認できるキーレイアウトだと、上の画像の様になっていて、スペースバーの左右にあるキーのアサインが HHKB とは違います。

個人的には、スペースの外側には Opt, Cmd をそれぞれ対称に配置したいです(HHKBと一緒にしたい)。
なので、上の画像のレイアウトで、右キーボードの
optctrl を入れ替える感じですね。

親指を Enter に割り当てる

...と思ったのですが、右キーボードの左下には、Enter キーを割り当てることにしました。
通常 Enter を押すためには、右手の小指を 2つ移動しないといけないのでホームポジションがずれます。 そこで、親指に Enter が割り当てられたら、このホームポジションを移動しないといけない問題が解消すると見込んだわけです。

もちろん、他にも移動量の大きいキーはあるのですが、そこは目をつむります(チルダとか)。

ちなみに余談ですが、delete は、極力 ctrl + h を使いたい派です。
enterctrl + j としたいんですが、 ctrl + j が LF としてはたらかないアプリケーションの方が多いですね。

Mac のスリープショートカットを動作させる

さらに、キー割り当てについて、もう1点変更しました。

Mac では、option + command + 電源ボタン でスリープさせることができます。

option + command + 電源ボタン* または option + command + メディア取り出しキー :Mac をスリープ状態にします。

HHKB では、電源キーにあたる操作は fn + esc に割り当てられているので、スリープは opt + cmd + fn + esc というショートカットで実現できます。

Choco60 では、 fn + esc はデフォルトの割り当てが電源キーにはなっていないので、これも変更することで、HHKB と同様に opt + cmd + fn + esc でスリープさせることができるようになります。

QMK Configurator で設定ファイルを作成する

キーの割当は、QMK Configurator というウェブサイトがあるので、ここで配列を設定することにします。

Choco60 もテンプレートとして選択できるので楽ですね。

メジャーなキーキャップの色が見れるのも便利です。

An image from Notion

キーを変更する

右の左下のキーを space から enter に変更しました。

An image from Notion

また、 Fn キー押下時の escpower に変更しました。

An image from Notion

hex ファイルを生成する

上記の設定が済んだら、右上の COMPILE ボタンで、hex ファイルを生成します。

An image from Notion

芋が焼き上がるのを待ちましょう

An image from Notion

hex ファイルのダウンロード

終わったら、FIRMWARE からファイルを入手します。

An image from Notion

このサイトを離れますか? というダイアログが出ますが、進めて問題ありません。

hex ファイルの書き込み

QMK Toolbox を起動して、先程ダウンロードした hex ファイルを適用します。

ファイルを選択して、キーボード裏のリセットスイッチを押せば書き込みが始まります。
左右両方とも実行します。

Enter がホームポジションで打てるし、スリープもできるようになった!

これで無事に右手をホームポジションから移動せずに enter が打てるようになりました。
ちょっと慣れが必要ですね。 ちなみに、矯正のため小指横の Enter キーを外してみました。 慣れたらここには別のキーを割り当てても良いかもしれないと思いましたが、必要そうなキーが思い付きませんでした。

An image from Notion

また、スリープも HHKB のときと同様に、 fn+ shift + ctrl + esc でできるようになりました。
MacBook Pro をクラムシェルモードで使ってるので、電源キーを操作するのが一苦労なんですよね。 まれに、スリープから復帰しようと思ったら電源が落ちていることがあって、MBP を引っ張り出さないといけなくて面倒なことがあります。

追記

3ヶ月ほど使用し、完全に右の親指でないと enter が押せない体になりました。
一旦外した Enter キーは戻しましたが、まったく使われてません。

スリープも問題なく動作しています。

Choco60 関連

Choco60 パーツ選定とか費用感など
で書いたのだけれども、腱鞘炎とか肩こりが酷くて、解消したら良いなということで、分割されているキーボードを導入することにしました。 https://zukada.dev/separate-hhkb HHKB Pro2 英字 墨 無刻印 を 10 年以上使用していて非常に愛着もあるのですが、体を壊してしまっては仕方がないので、思い切って試してみようという感じです。 選択肢としては ErgoDash min や mint60 ( ) なんかも良いかなと思ったんですが、HHK US のキー配列にほぼそっくりな Choco60 にしました。 https://eucalyn.shop/kits/mint60-starter/ 特に、Professional 2 の US 配列と一緒な点がドンピシャです。 さて、Choco60 を選定したわけですが、それだけではキーボードはできません。必要なパーツを揃えます。 必要なものは、以下のものになります。 それぞれ見ていきましょう 遊舎工房さんで購入すると(他で購入できるのだろうか?)、基板の他にいくつかのパーツがセットでついてきます。  キーボードを制御するための ICチップボード (Pro Micro) もセットで付いてくるので、別途調達する必要はありません(ボードは arduino なんですね)。 これが一番探すのに時間がかかりました。 HHK 準拠の配列だと標準配列とはちょっと違った数のキーが必要になるので、過不足なく揃えるというのが難しいです。また、分割されているためちょっと長めのスペースバーが 2 つ必要だったり、1.75 倍の長さのキーがいくつかある点なんかもネックでした。 そんなこんなで、刻印も邪魔ですね。 なぜなら、標準配列ではないために、違う場所にあるキーを流用するということが必要になってくるからです。 キーキャップと一口に言っても様々な種類があるので事前に把握しておくと良いと思います。 とか未知のワードが商品名に書かれているので混乱します。打鍵感に関わる、というのもありますが、突然 DSA 確認しておきましょう。 以下の記事がとてもわかりやすかったです。 ただ、結局は、標準的な配列ではない場合、ここ(やデザイン)にこだわると複数セットを買って組み合わせて使うことになるかと思います。私は、運良く希望に近いキーキャップを見つけられた(のと、無刻印にした)ので 1 セットでまかなえました。 キーキャップを探すのには、以下のページにまとまっているサイトや aliexpress( https://ja.aliexpress.com/) なんかを巡回して探していました。 最終的に購入したのは、 のキーキャップです(今は黒のカラーが売り切れですね)。 kbdfans スタイリッシュなカラーを組み合わせた自作キーボードが多い中、黒一色というのもあれかなと思ったのですが、HHKB 無刻印 墨に似ていて気に入っています。 キーキャップは後で変えても良いですしね。 上記の画像に、 R1, R2...