July 12, 2020

Choco60 ビルドログ

その他
keyboard
Choco60

Choco60 を組み立てたので、そのビルドログを残しておきます。

初自作キーボード。

購入物

買ったものの詳細はこちらにまとめています。

Choco60 パーツ選定とか費用感など
HHKB Pro (Happy Hacking Keyboard Professional2) 代替の分割キーボードを求めて、 を組み立たので、その過程を記録します。 Choco60 初めてやったので、備忘録のようなものです。 で書いたのですが、腱鞘炎とか肩こりが酷くて解消したら良いなということで、分割されているキーボードを導入することにしました。 以前の記事 HHKB Pro2 英字 墨 無刻印 を 10 年以上使用していて非常に愛着もあるのですが、体を壊してしまっては仕方がないので、思い切って試してみようという感じです。 選択肢としては にしました。 ErgoDash min や mint60 なんかも良いかなと思ったんですが、HHKB US のキー配列にほぼそっくりな Choco60 特に、Professional 2 の US 配列と一緒な点がドンピシャです。 さて、Choco60 を選定したわけですが、それだけではキーボードはできません。必要なパーツを揃えます。 必要なものは、以下のものになります。 それぞれ見ていきましょう Choco60 を遊舎工房さんで購入すると(他で購入できるのだろうか?)、基板の他にいくつかのパーツがセットでついてきます。  キーボードを制御するための ICチップ (Pro Micro) もセットで付いてくるので、別途調達する必要はありません(ボードは arduino なんですね)。 これが一番探すのに時間がかかりました。HHKB 準拠の配列だと標準配列とは異なる数のキーが必要になるので、過不足なく揃えるというのは難しいです。 また、分割されているためちょっと長めのスペースバーが 2 つ必要だったり、1.75 倍の長さのキーがいくつか必要になる点なんかもネックでした。 そんなこんなで、キーの刻印があるという点も問題になります。なぜなら、標準配列ではないために、違う場所にあるキーを流用するということが必要になってくるからです。 全部無刻印とか、アルファベットと数字以外は無刻印だったり、絵柄になっていたりするキーキャップが扱いやすそうに思いました。 キーキャップと一口に言っても様々な種類があるので事前に把握しておくと良いと思います。 とか未知のワードが商品名に書かれているので混乱します。打鍵感に関わる、というのもありますが、突然 DSA 確認しておきましょう。 以下の記事がとてもわかりやすかったです。 ただ、結局は標準的な配列ではない場合、キーの形状(やデザイン)にこだわると、複数セットを買って組み合わせて使うことになるかと思います。キーキャップのコレクションをしたいわけではないので、無刻印で探して、運良く希望に近い種類のキーキャップセットを見つけられたので、1 セットでまかなえました。 キーキャップを探すのには、以下のページにまとまっているサイトや aliexpress なんかを巡回して探していました。 最終的に購入したのは、 というキーキャップです。 kbdfans の ENJOYPBT BLANK 117 KEY KEYSET スタイリッシュなカラーを組み合わせた自作キーボードが多い中、黒一色というのもあれかなと思ったのですが、HHKB 無刻印の墨に似ていて気に入っています。 キーキャップは後で変えても良いですしね。 さて、話が前後してしまいますが、キーキャップを選ぶ前に必要なキーの数を確認しておく必要があります。 基本的には、キー配列の段とキーの横幅の組み合わせで必要な数が揃っているかを確認します。 上の kbdfans の画像の左端に R1, R2...
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Choco60 キット

遊舎工房から購入したChoco60の基板セット。
基板と外装アクリルプレート、ダイオード、Pro Micro などが入っています。 基本的には、これに加えてとキースイッチ(軸)、キーキャップ、USB ケーブル, TTRS ケーブルがあれば完成します。

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その他の道具

電子工作に関する道具は一式所持していたので、追加で購入したものはありません。

最低限必要になるものを上げておくと、次のようなものです。

  • はんだ関連の器具一式(はんだゴテ, はんだ, こて先クリーナー)
  • ニッパー
  • 精密ドライバー #00
  • PC

組み立て手順

パーツの手配ができたら、作者の方のサイトで手順を確認しつつ、組み立てていきます。

Cocoa40 ・ Choco60 ビルドガイド - recompile keys
Cocoa40 と Choco60 はファームウェアとして QMK を利用しています。ファームウェアのビルドと書き込みは、下記コマンドになります。Pro Micro は右手用と左手用のふたつが必要になります。左右のどちらにもファームウェアを書き込んでください。 組み立ての前に、Pro Microにファームウェアを書き込み動作確認をしてください。なお、詳細な手順についてはサリチル酸さんのサイトを参考にしてください。 Cocoa40の場合は下記のコマンドでビルドできます。 $ make cocoa40:default:avrdude Choco60の場合は下記のコマンドでビルドできます。 $ make choco60:default:avrdude デフォルトの Cocoa40のHEXファイル 、 Choco60のHEXファイル もダウンロードできます。ビルド環境をつくるのが難しいという方はこちらを利用してください。 Choco60 は GUI でキーマップを設定できる VIA に対応しています。 VIA を利用する場合は VIA のファームウェア対応ページ から choco60_rev1_via.hex をダウンロードし、それを Pro Micro に書き込んでください。 基板の確認 組み立ての前に、基板の表と裏、上と下を確認します。 recompile keys のロゴが書かれている面が裏面です。また、左下もしくは右下にキースイッチの穴が空いていないスペースがある方が下となります。 なお、基板は左右2枚で1セットとなっています。以降の説明は、左右の基板を並行して作業していく前提で書かれています。 ダイオードのはんだ付け ダイオードの足を曲げて取り付け、はんだ付けをします。ダイオードは表面から取り付け、裏面からはんだ付けをします。ダイオードには極性がありますので、方向に注意してください。黒い帯がある方向がカソードです。基板にシルクで回路記号が書かれているので、それを参考にしてください。三角形の頂点の先に縦棒がある方向がカソードです。 このとき、マスキングテープでダイオードを固定すると、裏返したときにも位置がずれたりすることがなく、はんだ付け作業をしやすくなります。 ピンヘッダのはんだ付け Pro Micro の袋からピンヘッダを取り出し、裏面にピンヘッダを取り付け、表面からはんだ付けをします。写真のようにブレッドボードを利用すると簡単にはんだ付けができます。しかし、はんだの高熱でブレッドボードが溶ける可能性があるため、推奨されるやり方ではないとのことです。 Cocoa40 と Choco60 は、コンスルーピンヘッダに対応しています。コンスルーピンヘッダを利用するときには、この工程をスキップすることができます。可能であればコンスルーピンヘッダを利用しましょう。 ※ キットによっては Pro Micro やコンスルーピンヘッダは同梱されないことがあります TRRSジャックのはんだ付け TRRS ジャックを裏面に取り付け、マスキングテープで仮止めします。そして、 TRRS ジャックの足を表面からはんだ付けをします。 リセットスイッチのはんだ付け リセットスイッチは RST と裏面に書かれているところに取り付けます、表面からはんだ付けをします。 スタビライザーの取り付け 基板にスタビライザーを取り付けます。Cocoa40 では、左右のスペースキーでスタビライザーが必要です。 Choco60 では、それに加えて、左シフトと右エンターキーの部分にスタビライザーを取り付けます。 ※ キットによってはスタビライザーは同梱されないことがあります プレート、スペーサーの取り付け スイッチプレートの保護紙をはがし、 3mm スペーサーを 8mm ねじで固定します。その後、PCBに取り付け、 5mm スペーサーで固定します。文章で書くと分かりづらいので、下記の図を確認してください。 なお、このねじは後から締め直すのが難しいので、しっかりと締めるようにしてください。 キースイッチの取り付け 次にキースイッチをプレートに固定します。無理に力を加えるとプレートが割れてしまうため、十分に注意をしながら作業をしてください。このときに曲がった足があると、うまく取り付けることができなくなってしまいますので、取り付け前に確認をしてください。 その後、全てのキースイッチをはんだ付けします。 Pro Microのはんだ付け チップが載っている面が内側を向くように Pro Micro を取り付けます。余分なピンヘッダをニッパーで切り、はんだ付けしてください。 コンスルーピンヘッダを利用するときには Pro Micro ...

ダイオードの取り付け

まずは、ダイオードから取り付けますが、Choco60 では 62 個のキーがあり(60 は一般的なキーボードの 60% のキーボードであり、62 キーという意味ではない)、ダイオードを 62 個取り付けます。
はんだは 124 箇所付ける必要があるということですね。

はんだ付けする前に、基板の穴の間隔に合わせてダイオードを先に曲げておくと良いです。
リードベンダーという器具があるのでそれを使うと多少楽にできますが、わざわざ購入せずとも似たようなもので代用したり、直接穴に挿して曲げてしまっても支障はありません。
リードベンダー自体の使い方は以下のページがわかりやすいです。

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アノード(+)とカソード(-)

ダイオードは、例えば抵抗なんかとは違って、電流の流れに方向(極性)があります。
なので、どちら側が+なのかーなのかが判別できないといけません。 中学や高校の範囲では、プラス/マイナス、陽極/陰極、正極/負極などと呼んでいたと思いますが、電子工作をしていると+をアノード、ーをカソードと呼びます。

ちなみに(砲弾型)LED は、足の長さでアノードとカソードを見分けます。長いほうがアノードですね。

ダイオードは、表現の違いはありますが、以下のように黒い線が入っている方(写真の左側)がカソードです。

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Choco60 の基板の方には、ダイオードを配線するところに矢印が書かれていて、これがダイオードの方向を示しています。
回路図に書かれる記号と同じものですね'。 矢印の向きでプラスからマイナスへ、と覚えると覚えやすいです。

なので、下の写真だと、矢印が左向きなので、左がカソード(-)、右がアノード(+)です。
ダイオードは線が入っている方がカソードなので、左側に線がある方が来るように配線します。

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はんだ付け

向きに注意して、ダイオードを基板に差し込んでいきます。
基板の表と裏にも気をつける必要がありますが、矢印がプリントされている側からダイオードを差し込めば良いので迷わないと思います。 横に一列を挿したらダイオードをマスキングテープで固定して、裏返してはんだ付けする、とやっていくとやりやすいのではないでしょうか。

はんだ付けするときは換気をしながらやりましょう。
鉛フリーはんだでも換気はしたほうが良いです。

一通りはんだ付けしたら、余分な線はニッパーで切ります。
切ったあまりの線は勢い良く飛んでいくことがあるので、気になる場合はゴミ箱の中で切るとか、覆いをしながら切りましょう。

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はんだ吸い取り線

もし、たとえば、ダイオードを左右逆に付けてしまったのをはんだ付け後に気がついたりしたら一度外さないといけませんが、はんだはすぐに固まるので外しづらいかもしれません。

はんだを除去するための、はんだ吸い取り線はんだ吸い取り器といったものがあるので、そういったもので対処しましょう。

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ソケット類の取り付け

続いて、TRRS ジャック、リセットスイッチを取り付けます。
基板の表裏に気をつけます。 ダイオードをはんだ付けした側(基板の裏面)から差し込んで、表面の方にはんだ付けします。

リセットスイッチは両側の端っこにあります。
TRRS ジャックの位置は若干わかりづらいかもしれませんが、はまる穴はそこにしかないので大丈夫でしょう。

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ピンヘッダの取り付け

キットに入っている Pro Micro にはピンヘッダが同梱されていますが、これは使用しません。
別途、キットに入っているコンスルーをピンヘッダとして使います。

一般的なピンヘッダははんだ付けをしないといけないのですが、コンスルーを使用するとはんだ付けしなくて済みます。
チップの取り外しが可能になるというところから、遊舎工房さんで採用されているようです。

基板の穴に接地するように端子がバネ状になっているのですね。

ということで、ピンヘッダ(コンスルー)は、基板に差し込むだけです。
説明書にもありますが、コンスルーは向きに気をつけて差し込む必要があるそうです。

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コンスルーを基板に差し込んだら、その上に Pro Micro を載せます。
コンスルーは基板の裏面に挿します。

Pro Micro の向きにも注意します。
下の図のように Pro Micro の裏側が上になる(数字や TXD, GND などの文字がプリントされている面)ように挿します。 microUSB の端子が基板との間に挟まるのが正しい向きです。 一度裏表を盛大に失敗してはんだ付けしてしまっていて、泣きそうになりました。

設置したら、こちらは一つ一つはんだ付けします。
隣とはんだがくっつかないよう、頑張ってはんだ付けしましょう。 くっついても、温めればなんとかなります。

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基盤の表面。

コンスルーを使ったので、はんだは付けません。

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基板とチップの間に micro USB の端子が間に挟まるように。

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スタビライザーの取り付け

下の写真の位置に取り付けます。
取り立てて難しいことはないですが、Enter は逆方向になります。

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表面のアクリルパネルの取り付け

ここで基板の表面にアクリルパネルを取り付けます。

上から、 ネジ > アクリルパネル > 3mmスペーサー > 基板 > 5mm スペーサー となるように組み立てます。

あまりきつく締めると割れそうな感じがしたので、注意が必要かもしれません。
私のものは締め方がまずかったのか、アクリルパネルがちょっと歪んでいる気がします。

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キースイッチの取り付け

ここまで来たら、残りはキースイッチを全部差し込んで裏面からはんだ付けすれば良いのですが、今回はキースイッチを交換できるようにということで、ベリリウム銅を埋め込むことにしました。

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キースイッチのルブ(lube: 潤滑)

と、その前にキースイッチのルブという点にも触れておきます。

どうも、自作キーボードガチ勢は、キースイッチを分解して潤滑剤を塗り直すということをやるようです。

自作キーボード初心者なので、これをやるとやらないとでどれだけ差があるのかも分からない状態なので、今回私はやりませんでした。
キースイッチを交換できるようにしているので、暇を見つけてやって見ようかと思います。

ルブの湯加減はいかがですか? - 自作キーボード温泉街の歩き方
自作キーボード温泉街へようこそ。 こんにちは。温泉プレゼンターの サリチル酸 です。 記念すべき10回目9回目でした。。 今回はルブのことをお話しいたします。 まず、ルブって言われて何を想像しますか? ちゃんとわかった方はたぶん自転車かバイクに乗ってらっしゃる方か、自作キーボード温泉で素潜りをしている方だと思います。 そう、一般的なものはチェーンルブですね。 バイクだとドライルブがお手軽だと紹介されていましたよね! あれ、飛び散ると掃除が本当に大変(ry というわけで今回はキースイッチ内を潤滑しちゃおうって話です。 初心者の方はあまりピンとこないかもしれませんが、今後の役に立つと思いますのでぜひ読んでみてください。 メ カニ カルスイッチは今もなお各社から次々に新作が生み出されています。 なぜでしょうか? それは、人はよく触る物の感触を大事にするからです。 まあだからって改造や自作までする人は少数派だとも思いますが、でも意外と簡単な上に効果は結構有るんです! 近年は組み立てた後に簡単にスイッチを入れ替えできるソケット化(俗称 ホットスワップ )が一般的になってきたので、もっと気軽にやれればと思い、記事を書きたいと思います。 本記事は執筆時から国内の状況も変化しているのであまり参考にならないかもしれません。 ルブの選定方法や塗布方法は以下の記事が非常に参考になるので、そちらを参照ください。 本記事はあくまで参考としていただいたほうがいいと思います。 ルブ なにはなくともこれが必要。フッ素系の物が主流。今回のガイドパートではひよこさんの怪しい液体(Krytox)と定番と言われるスーパールブを使います。 ※2019年7月13日時点では遊舎工房から購入できるルブを使用したほうがいいです。 キースイッチオープナー スイッチを開けるのに必要です。 ピンセットでもできることはできるのですが、オープナーが有ると凄くスムーズです。 オープナーはCherry、Gateron用と、Kailh用の二種類がありますが、セットで購入するとオトクです。 スイッチステムホルダー 軸を塗る時にあると手が汚れないです。 私はケチって使っておりませんが、軸を持つ手がかなり油まみれになりました。。 塗り筆 ルブを塗布するときにあると手が汚れません。 百均の物で十分です。 スーパールブなど、少し粘度が高いルブは指の方が塗りやすいので不要です。 おかずカップ(お弁当におかずを入れるときのアレ) ルブを一時的に入れておくための小皿です。 これも百均のものか、お弁当用にストックしてあるもので十分です。 ヒロカ産業 増量小花カップ 9号 48枚入 電子レンジ・オーブン対応 日本製 お気に入りアニメを流せるタブレット キースイッチ一つにつき
キースイッチ ベストプラクティス - recompile keys
自作キーボードをつくるときに、どのキースイッチを選ぶのが良いのか悩んでしまうという方は多いのではないでしょうか。国内の大手ショップである 遊舎工房 さんでも 50 種類以上のスイッチを取り扱っていますから、そのうちの一つを選ぶというのも、なかなか難しい話になります。キーボードの打ち心地のほとんどがキースイッチによって決定されますから、その選択は重要です。 そこで、本ガイドでは「どのようなキースイッチを選択すればいいか」「どのように潤滑(ルブ)すればいいか」についてベストプラクティスをまとめます。 キースイッチの調整には多くのやり方があり、何が正解ということはありません。とはいえ、多くの選択肢を提示するだけでは、何をどうすればよいのか迷ってしまうことになります。このガイドではコミュニティで人気があり、標準的な手法について、具体的に説明をすることを目指しています。 なお、ビンテージキースイッチや共同購入だけで販売されたものなど、入手が難しいものについては、この解説では取り扱いません。クリッキースイッチについても、私の知見がないためここでは扱いません。 また、読者の方は、市販のメカニカルキーボードを購入できるくらいには、キーボードの知識があるものとします。一般的な用語については他サイトで調べてください。 スイッチ各部の名称 最初に、キースイッチの各部の名称について簡単に説明をします。 Cherry MX 互換のキースイッチは、以下のパーツから成ります。リーフについては、ボトムハウジングに取り付けられているため、潤滑をするときに取り外すことはありません。 トップハウジング キースイッチのケースの上の部分。 ボトムハウジング キースイッチのケースの下の部分。 リーフ ボトムハウジングの板ばねのこと。 ステム キースイッチの軸の部品。特にリーフと接触する部分をステムの脚(leg)という。 スプリング キースイッチ内部の圧縮コイルばねのこと。 キースイッチの評価ポイントは、ぐらつき、スムースさ、音などです。それに加えてタクタイルスイッチでは、タクタイルの特性が評価の対象となります。 キースイッチ選びの選択肢は、リニアスイッチなのかタクタイルスイッチなのか、静音スイッチがよいのか、そうでないのか、それによって選択肢が決まります。コミュニティで評価の高いスイッチは以下のスイッチです。下記のスイッチであれば、間違いのない選択です。 リニア 静音なし ... Alpaca(おすすめ) / Gateron Ink Black 静音あり ... Alpaca Silent(おすすめ) / Gateron Silent Ink タクタイル 静音なし ... Holy Pandas(おすすめ) 静音あり ...

ベリリウム銅をはめる

さて、このちっちゃいやつを、一つ一つキースイッチの足にはめていきます。

キースイッチの足が曲がっているものがあったりもするので、そういうものは真っ直ぐになるよう修正しつつやると良いです。

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はめるとこんな感じになります。

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全部はめたところ。

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ベリリウム銅のはんだ付け

キースイッチにベリリウム銅をはめたら、そのまま基板の表からキースイッチを差し込んでいきます。

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裏面から見ると、こんな感じにベリリウム銅が顔をのぞかせている状態になります。
ここをはんだ付けしていきます。

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参考までに、素の状態のキースイッチ(左)と、ベリリウム銅を付けたキースイッチ(右)。

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はんだはベリリウム銅をの周りにしていきます。
くっついていれば良いので、必ずしも全体をまんべんなく付ける必要はないですね。 ベリリウム銅の中の方にはんだが流れないように気をつけましょう。

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無事、はんだが付け終わると、基板にはベリリウム銅だけがくっついていて、キースイッチが付け外しできる状態になります。

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背面のアクリルパネルの取り付け

※ 慎重にやりたい方は、この先の作業は動作確認をしてからやりましょう。ただ、致命的なことは何もなく、多少面倒というだけです。

ここまで来たら、もう基板を触ることはありません。
底にアクリルパネルを取り付けてネジ止めしてしまいます。 底にはクッションのゴムも貼ります。

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サイドから見たところ。
ちょっとアクリルパネルが歪んでますね。 ネジの締め方が悪かったかも。

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キーキャップをはめる

最後にキーキャップをはめておしまいです。

F, J に突起があるキーをちゃんとはめること、横の列ごとにキーキャップの形状が違うので注意すること、 Shiftspace bar などのキーはちゃんとサイズを確認すること、くらいを気をつければ問題ないと思います。

下の記事にも書きましたが、購入したキーキャップのセットが、不足なくキーボードにはまるかはちゃんと確認して用意しないといけません。
事前に購入するときには正確な個数がいまいち分からず苦労しました。

Choco60 パーツ選定とか費用感など
HHKB Pro (Happy Hacking Keyboard Professional2) 代替の分割キーボードを求めて、 を組み立たので、その過程を記録します。 Choco60 初めてやったので、備忘録のようなものです。 で書いたのですが、腱鞘炎とか肩こりが酷くて解消したら良いなということで、分割されているキーボードを導入することにしました。 以前の記事 HHKB Pro2 英字 墨 無刻印 を 10 年以上使用していて非常に愛着もあるのですが、体を壊してしまっては仕方がないので、思い切って試してみようという感じです。 選択肢としては にしました。 ErgoDash min や mint60 なんかも良いかなと思ったんですが、HHKB US のキー配列にほぼそっくりな Choco60 特に、Professional 2 の US 配列と一緒な点がドンピシャです。 さて、Choco60 を選定したわけですが、それだけではキーボードはできません。必要なパーツを揃えます。 必要なものは、以下のものになります。 それぞれ見ていきましょう Choco60 を遊舎工房さんで購入すると(他で購入できるのだろうか?)、基板の他にいくつかのパーツがセットでついてきます。  キーボードを制御するための ICチップ (Pro Micro) もセットで付いてくるので、別途調達する必要はありません(ボードは arduino なんですね)。 これが一番探すのに時間がかかりました。HHKB 準拠の配列だと標準配列とは異なる数のキーが必要になるので、過不足なく揃えるというのは難しいです。 また、分割されているためちょっと長めのスペースバーが 2 つ必要だったり、1.75 倍の長さのキーがいくつか必要になる点なんかもネックでした。 そんなこんなで、キーの刻印があるという点も問題になります。なぜなら、標準配列ではないために、違う場所にあるキーを流用するということが必要になってくるからです。 全部無刻印とか、アルファベットと数字以外は無刻印だったり、絵柄になっていたりするキーキャップが扱いやすそうに思いました。 キーキャップと一口に言っても様々な種類があるので事前に把握しておくと良いと思います。 とか未知のワードが商品名に書かれているので混乱します。打鍵感に関わる、というのもありますが、突然 DSA 確認しておきましょう。 以下の記事がとてもわかりやすかったです。 ただ、結局は標準的な配列ではない場合、キーの形状(やデザイン)にこだわると、複数セットを買って組み合わせて使うことになるかと思います。キーキャップのコレクションをしたいわけではないので、無刻印で探して、運良く希望に近い種類のキーキャップセットを見つけられたので、1 セットでまかなえました。 キーキャップを探すのには、以下のページにまとまっているサイトや aliexpress なんかを巡回して探していました。 最終的に購入したのは、 というキーキャップです。 kbdfans の ENJOYPBT BLANK 117 KEY KEYSET スタイリッシュなカラーを組み合わせた自作キーボードが多い中、黒一色というのもあれかなと思ったのですが、HHKB 無刻印の墨に似ていて気に入っています。 キーキャップは後で変えても良いですしね。 さて、話が前後してしまいますが、キーキャップを選ぶ前に必要なキーの数を確認しておく必要があります。 基本的には、キー配列の段とキーの横幅の組み合わせで必要な数が揃っているかを確認します。 上の kbdfans の画像の左端に R1, R2...

ちなみに、私が今回購入したキーキャップとキー配列との割り当てはこんな感じになりました(特殊なキーのみ)。
上が購入したキーキャップのセットで、下が Choco60 の配列です。

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スペースバーが足りない問題

キーキャップのセットは分離キーボードのためのものではないので、どうしてもスペースバーが足りません(というか、短いスペースバーは大抵含まれていない)。

なので、長さが同じ他のキーで代用することにします。

候補になりそうな余ったキーを並べるとこんな感じになります。
上から見るとどれを使ってもそんなにおかしくなさそうに見えますが、横から見ると結構形状が違うことが分かります(もう一面からの写真を取るのを忘れていた)。

なので、スペースバーは別途注文して確保するか、この中から良さそうなキーで代用するか、といった感じになります。

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スペースキー側の側面の見た目。
既存のキーではめてみましたが、結構がたつきがありますね(キースイッチがちゃんとハマっていないところもあるかもしれない)。

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ファームウェアの書き込み

ファームウェア書き込みは、作者の方のサイトにリンクがはられている default の設定の HEX ファイルを利用しました。

焼き込みは、以下のサイトがわかりやすいので、こちらを参考にしました。

少しハマった点があって、書き込みの際、全然反応がなかったのですが USB ケーブルが充電専用のものだったようで、データ転送できるケーブルに変更したら無事適用できました。

書き込みは左右それぞれ実行します。

書き込みが完了したら実際にすべてのキーが問題なく動作するか確認します。

キー配置を変更したい

HEX ファイルを自前で用意することで、好みの配列に変更できます。

そちらのログは以下に。

Choco60 の右キーボードの左下を enter にする
先日、Choco60 というキーボードを組み立てました。 HHKB (Happy Hacking Keyboard) とほぼ同じ配列であり、かつ左右に分割されているという、控えめに言って最高なキーボードです。もう 10 年以上 HHKB Pro を使用していたので、なんの違和感もなく使用することができました。 互換 CherryMX ピンク軸にしたので静電容量無接点方式とは違いますし、キートップの傾斜も違いますが、配列が同じということに比べたら些末な問題です。 この、Choco60 なのですが、HHKB Pro とは一点違う点があって、右キーボードの左下にキーが割り当てられてあります。左右のスペースキーの真ん中にキーが挟まっている感じです。 作者の方のサイトから確認できるキーレイアウトだと、上の画像の様になっていて、スペースバーの左右にあるキーのアサインが HHKB とは違います。 個人的には、スペースの外側には Opt, Cmd をそれぞれ対称に配置したいです(HHKBと一緒にしたい)。なので、上の画像のレイアウトで、右キーボードの opt と ctrl を入れ替える感じですね。 ...と思ったのですが、右キーボードの左下には、Enter キーを割り当てることにしました。通常 Enter を押すためには、右手の小指を 2つ移動しないといけないのでホームポジションがずれます。 そこで、親指に Enter が割り当てられたら、このホームポジションを移動しないといけない問題が解消すると見込んだわけです。 もちろん、他にも移動量の大きいキーはあるのですが、そこは目をつむります(チルダとか)。 さらに、キー割り当てについて、もう1点変更しました。 Mac では、 option + command + 電源ボタン でスリープさせることができます。 option +

外観

そんなこんなで完成しました。

ESC には以前遊舎工房さんに行ったときに購入していた肉球キーを付けました。

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HHKB Professional2 と並べてみます。
ぱっと見は一緒ですね。 キーキャップの触り心地までは一緒というわけではないですが、そんなには変わらない感じです。

打鍵感の方は全然違いますね。
ピンク軸にしたので、とても軽いです。

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まとめ

多少時間と費用はかかりますが、自作の満足感が凄くあります。
選定から組み立てまでそれなりの時間をかけているので、すんなり完成してよかったです。

また、自分のキーボードを設計したくなる気持ちもわかります。

分割したことで、腱鞘炎や肩こりなんかがどうなるかは、しばらく経過しないとわからないとは思いますが、打鍵については違和感なくて安心しました。
HKKB の配列と同じという点がとても移行しやすくて良いです。

あとは、今回やらなかったんですが、ケーブルが邪魔なので無線化をしておきたいですね。

参考にしたサイトなど

作者のサイト

Choco60 - recompile keys
写真と製品とでは一部の仕様が異なることがあります。 MX スイッチ 62 キー アクリルプレートサンドイッチマウント カラーオプション ホワイト(プレート クリア、ソルダーレジスト ホワイト) ブラック(プレート スモーク、ソルダーレジスト ブラック) コンスルーピンヘッダ対応 RGB アンダーグロー非対応 以下の部品がキットに同梱されます。 ※ キットによって付属しないことがあります 完成に必要なもののうち、同梱されていない部品は下記の通りです。別途、購入をしてください。 ※ キットに付属しないときのみ購入が必要です キーセットが対応しているかについては キーレイアウト を確認してください。いわゆる英語標準104キーボードとの違いは、下記の通りです。 バックスペースキー(2u)が、バッククォート(`)キー(1u)とバーティカルバー(|)キーの二つに分割されている 右シフトキー(2.75u)が、右シフトキー(1.75u)とFnキー(1u)の二つに分割されている 修飾キーは、◇キー(1.5u)が二つとAltキー(1u)が二つとなっている スペースバーは、1u、2.25u、2.75uの三つのキーに分割されている キーセットで確認するのは、下記のポイントです。 バーティカルバー(|)キー(1u)が含まれているか シフトキー(1.75u)が含まれているか、同じ高さでFnキー(1u)か代用となるキーが含まれているか 修飾キーは、1.5uと1uの組み合わせで二組含まれているか スペースキーをシフトキーで代用するときには、シフトキー(2.25u)が左シフトキー(2.25u)とスペースキー代用分(2.25u)の二つ含まれるか

自作キーボード全般

とりあえず、知りたいことは大体書いてあるんじゃないかという感じがします。

色々参考にさせてもらったサイト

分割HHKB配列が実現できる自作キーボードキットChoco60を買った - ぽよメモ
素晴らしいキットを制作,販売しておられる recompile keysさん,自作キーボード関連の製品を手広くてがけておられる 遊舎工房 さんに感謝します. というわけで完成しました.Choco60です. pic.twitter.com/PUYkQRueme - 院生 (@pudding_info) November 4, 2019  recompile keysさんが今年開発された自作キーボードキットで,特徴としては以下の点が上げられます. CherryMX互換キースイッチ対応の62キーの分割キーボード HHKBをそのまま分割したような配列 アンダーグロー非対応 アクリルプレートサンドイッチマウント 詳細は以下の記事をご覧ください. 最上段の配列を削った40%キーボードのCocoa40という姉妹モデルもあります.  遊舎工房で委託販売されています.また,イベントへの出展時に少数頒布されている場合もあるようなので,公式の Twitterアカウント(@recomplie_keys )をフォローするのが良いと思います. 売り切れになっていることが多い人気のキーボードキットですので,欲しい人は Twitter アカウントをフォローしてツイートの通知をオンにしておくと良いと思います.  以前まではMint60を使用していました. これはこれで大変良いキーボードキットで,一番最初にこれを経験できたのは大変幸運だったと感じています.しかし,上の記事中でも言及しているように,バックスラッシュや チルダ ,バックスペースの位置がデフォルトだと合わず,HHKBライクにキーマップを変更して使って居ました.物理的に右上のキー数が足りないため, HHKBのESCの位置にチルダ ESCはAの横のコントロール単押しで対応 通常のUS配列のバックスラッシュとバックスペースを入れ替え という様な使い方をしていたため,しばらくHHKBを触った後に戻ってくると,混乱してESCの代わりに チルダとか, チルダの代わりにバックスラッシュとかを乱発したりするようになってしまいました*1 .  研究室ではMint60,バイト先と家ではHHKBを使って居るため,できればHHKBに合わせたいところです. 耐久性と信頼性の観点から,仕事で使う道具はHHKB ProfessionalのUS配列が良い(Type-Sだとなお良い) でも分割キーボードは身体が楽なのでプライベートではなんとかしたい HHKBを単に二つ並べても,Fnがもう片方には伝播しないので難しい じゃあ分割キーボードでHHKB配列だ! となるのは当然の流れだと思います.地味にHHKB配列は通常のUSともそこまで大きく乖離しないので, MacBookを使っても,ESCや チルダ など一部のキーを除けばちゃんと打てるのも個人的にはポイントが高いです.  recompile keysさんが技術書典で頒布された冊子 Learning Custom Mechanical Keyboard を参考に,個人的にはリニアよりもタクタイルの方が好みだったため,以下の様な選択になりました.全て遊舎工房で購入することが出来ます. キースイッチ:ZealPC Zilent V2 62g ハウジング等の潤滑:Tribosys 3203 スプリングの潤滑:Krytox GPL 105 キーキャップは当初JTK HyperFuseを検討していたのですが,お金が無くて手が出ず,次点で検討していた以下のキーキャップと同等の物が遊舎工房の店舗にあったのでこれを購入しました.  具体的な方法は下記の記事が大変参考になります.  キースイッチオープナーは下記の物を注文しました. 素材はMJFのPA12GBです.エクスプレスサービスを利用したので通常注文はわかりませんが,注文してから4日目に手元に届きました. 初めてDMM makeのお世話になったんだけど,綺麗なもんだなぁ.キースイッチオープナーです. pic.twitter.com/OsqWPMh0ml - 院生 (@pudding_info) November 2, 2019 後は Amazon ...
ErgoDash ビルドログ (はじめての自作キーボード)
遊舎工房の 自作キーボード入門セットを購入し ErgoDash を組み立てました。 約1年半HHKBを使い続ける中で、小さな不満(矢印キーが無い、キーキャップの選択肢が少ない、など)が積もったことで、自作キーボードには漠然とした憧れを抱いていました。 とはいえ、HHKBの見た目や打鍵感は好きですし、広く普及している(入手しやすい)点も気に入っていましたので、他のキーボードを買うことは考えていませんでした。 ところが、最近、iPadで絵を描くようになるとキーボードの位置に困るようになり、分割型キーボードがほしくなってきました。 とうとう自作キーボードのキットを衝動買いしてしまったため、組み立ての様子をまとめます。 初めは、自作キーボードでなく、 BAROCCOや ErgoDox EZ を検討していました。 しかし、気に入ったものを見つけられず検索を続けるうちに、自作キーボードに行き着きました。 遊舎工房の通販サイトで、ErgoDoxに似た配列の自作キーボードに ErgoDashがあること、ErgoDashは自作キーボードの入門に適していることを知り、 自作キーボード入門セット の購入に至りました。 HHKBの配列を踏襲した分割キーボードである Choco60 も魅力的だったので、次があれば購入したいところです。 購入したセットはすぐに届いたので、早速、 ビルドガイド を見ながら組み立て始めました。 すでに持っていた道具で間に合ったため、新たに購入することはしませんでした。 はんだごて (温度調節機能がないもの) はんだ (何かの残り) 丸ペンチ ニッパー ドライバー 工作板 (机を傷つけないため) これから道具を揃える人ははんだごてのスタンドも入手すべきだと思います。 基盤にダイオード70個をひたすらはんだづけします。 基盤は裏返すことで左右いずれにも使えるようになっているので、ここで裏表を決め、ダイオードを裏面に付けていきます。 TRRSジャックとリセットスイッチも同様に。 この量をはんだづけしたのは初めてでした。 1時間以上要したと思います。 Pro Microというモジュールを基盤に取りつけます。 入門セットには、Pro Microの取りつけに使うと思われるピンヘッダが2種類同梱されていました。 一方は、Pro Microに同封されていた普通のピンヘッダ(写真左)、もう一方は、コンスルー(スプリングピンヘッダ)(写真右)です。 ErgoDashのビルドガイドには書かれていないため戸惑いましたが、セットに添えられていた紙や 他のビルドガイド を見たところ、コンスルーだけを使うのが正解だとわかりました。 コンスルーはPro Microの着脱を容易にするためのピンヘッダだそうです。 Pro Microにはんだづけした後、基盤とははんだづけせず、ぎゅっと差し込んで取りつけます。 向きに注意。 ここまでの工程について動作確認をしたいので、PCに基盤をUSBケーブルで接続し、仮のファームウェアを書き込みます。 CLIで作業を完結させたかったため、 QMK CLI を使用しました。 # QMK CLIをインストールする brew tap qmk/qmk brew install qmk # 必要なリポジトリをクローンする qmk setup # defaultファームウェアを書き込む qmk flash -kb ergodash/rev1 -km default # Detecting USB port, reset your controller now...

海外からパーツが届くまでの間に読んで意識を高めていました。

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Choco60 の右キーボードの左下を enter にする
先日、Choco60 というキーボードを組み立てました。 HHKB (Happy Hacking Keyboard) とほぼ同じ配列であり、かつ左右に分割されているという、控えめに言って最高なキーボードです。もう 10 年以上 HHKB Pro を使用していたので、なんの違和感もなく使用することができました。 互換 CherryMX ピンク軸にしたので静電容量無接点方式とは違いますし、キートップの傾斜も違いますが、配列が同じということに比べたら些末な問題です。 この、Choco60 なのですが、HHKB Pro とは一点違う点があって、右キーボードの左下にキーが割り当てられてあります。左右のスペースキーの真ん中にキーが挟まっている感じです。 作者の方のサイトから確認できるキーレイアウトだと、上の画像の様になっていて、スペースバーの左右にあるキーのアサインが HHKB とは違います。 個人的には、スペースの外側には Opt, Cmd をそれぞれ対称に配置したいです(HHKBと一緒にしたい)。なので、上の画像のレイアウトで、右キーボードの opt と ctrl を入れ替える感じですね。 ...と思ったのですが、右キーボードの左下には、Enter キーを割り当てることにしました。通常 Enter を押すためには、右手の小指を 2つ移動しないといけないのでホームポジションがずれます。 そこで、親指に Enter が割り当てられたら、このホームポジションを移動しないといけない問題が解消すると見込んだわけです。 もちろん、他にも移動量の大きいキーはあるのですが、そこは目をつむります(チルダとか)。 さらに、キー割り当てについて、もう1点変更しました。 Mac では、 option + command + 電源ボタン でスリープさせることができます。 option +
Choco60 パーツ選定とか費用感など
HHKB Pro (Happy Hacking Keyboard Professional2) 代替の分割キーボードを求めて、 を組み立たので、その過程を記録します。 Choco60 初めてやったので、備忘録のようなものです。 で書いたのですが、腱鞘炎とか肩こりが酷くて解消したら良いなということで、分割されているキーボードを導入することにしました。 以前の記事 HHKB Pro2 英字 墨 無刻印 を 10 年以上使用していて非常に愛着もあるのですが、体を壊してしまっては仕方がないので、思い切って試してみようという感じです。 選択肢としては にしました。 ErgoDash min や mint60 なんかも良いかなと思ったんですが、HHKB US のキー配列にほぼそっくりな Choco60 特に、Professional 2 の US 配列と一緒な点がドンピシャです。 さて、Choco60 を選定したわけですが、それだけではキーボードはできません。必要なパーツを揃えます。 必要なものは、以下のものになります。 それぞれ見ていきましょう Choco60 を遊舎工房さんで購入すると(他で購入できるのだろうか?)、基板の他にいくつかのパーツがセットでついてきます。  キーボードを制御するための ICチップ (Pro Micro) もセットで付いてくるので、別途調達する必要はありません(ボードは arduino なんですね)。 これが一番探すのに時間がかかりました。HHKB 準拠の配列だと標準配列とは異なる数のキーが必要になるので、過不足なく揃えるというのは難しいです。 また、分割されているためちょっと長めのスペースバーが 2 つ必要だったり、1.75 倍の長さのキーがいくつか必要になる点なんかもネックでした。 そんなこんなで、キーの刻印があるという点も問題になります。なぜなら、標準配列ではないために、違う場所にあるキーを流用するということが必要になってくるからです。 全部無刻印とか、アルファベットと数字以外は無刻印だったり、絵柄になっていたりするキーキャップが扱いやすそうに思いました。 キーキャップと一口に言っても様々な種類があるので事前に把握しておくと良いと思います。 とか未知のワードが商品名に書かれているので混乱します。打鍵感に関わる、というのもありますが、突然 DSA 確認しておきましょう。 以下の記事がとてもわかりやすかったです。 ただ、結局は標準的な配列ではない場合、キーの形状(やデザイン)にこだわると、複数セットを買って組み合わせて使うことになるかと思います。キーキャップのコレクションをしたいわけではないので、無刻印で探して、運良く希望に近い種類のキーキャップセットを見つけられたので、1 セットでまかなえました。 キーキャップを探すのには、以下のページにまとまっているサイトや aliexpress なんかを巡回して探していました。 最終的に購入したのは、 というキーキャップです。 kbdfans の ENJOYPBT BLANK 117 KEY KEYSET スタイリッシュなカラーを組み合わせた自作キーボードが多い中、黒一色というのもあれかなと思ったのですが、HHKB 無刻印の墨に似ていて気に入っています。 キーキャップは後で変えても良いですしね。 さて、話が前後してしまいますが、キーキャップを選ぶ前に必要なキーの数を確認しておく必要があります。 基本的には、キー配列の段とキーの横幅の組み合わせで必要な数が揃っているかを確認します。 上の kbdfans の画像の左端に R1, R2...