June 03, 2020

HHKB を分割したい

その他
keyboard

HHKB をそのまま左右に分割したキーボードが欲しい。

慢性的に左手首の腱鞘炎があって、時折キーを叩くのが厳しくなります。
厳しいときは、右手だけでやっている状態です。

腱鞘炎と肩こりと

腱鞘炎の原因は、明らかにタイピング時に手首を捻ったままタイピングしているからです。
真ん中で、キー4つ分左右に離れていたらちょうど良い感じになりそうだなと思ってはいますが、HHKB はぶった切れない。

手首がひねられないようにタイピングすれば良いのですが、そうすると脇をキュッと締めて、縮こまってタイピングしないといけなくなります。
これがまた問題があって、単純に疲れます。

最近、分離キーボードが流行っている理由のひとつに、肩甲骨を広げた姿勢でタイピングすることで肩こりを緩和する効果があるということらしいですね。

ということで、手首を変な角度にひねらないようにするのと、肩甲骨を開くようにする、という両方を解消してくれるのが、分離キーボード。

An image from Notion

意外に存在しない HHKB 配列

キー配列は英字配列が良く、左手小指に caps lock はいらない。カーソルキーもいらない。Fn キーは必要。
くらいの感じで探してみました。

結局のところ、自作キーボードで Choco60 しか選択肢がなさそうな印象でした。

遊舎工房で注文しようとしたけど、残り 1 点だったのが悩んでいる間に売り切れてしまったので、キートップだけ選んでおくことにします。

他の選択肢

もともと目星を付けていて、手っ取り早いと思っていたのが Mistel BAROCCO を買うことなのですが、MD650L は backspace 周りのキー配置と一番右列にキーがあるのがちょっと微妙で見送ることにしました。

あと、Koolertron というところの分離キーボードが良さそうな感じだったんですが、致命的な問題がありこれも見送り。
買う寸前まで行ったのですが、よく見てみると
6, Y, H が左手側についており、許容できませんでした。

Choco60 作りました。

Choco60 パーツ選定とか費用感など
で書いたのだけれども、腱鞘炎とか肩こりが酷くて、解消したら良いなということで、分割されているキーボードを導入することにしました。 https://zukada.dev/separate-hhkb HHKB Pro2 英字 墨 無刻印 を 10 年以上使用していて非常に愛着もあるのですが、体を壊してしまっては仕方がないので、思い切って試してみようという感じです。 選択肢としては ErgoDash min や mint60 ( ) なんかも良いかなと思ったんですが、HHK US のキー配列にほぼそっくりな Choco60 にしました。 https://eucalyn.shop/kits/mint60-starter/ 特に、Professional 2 の US 配列と一緒な点がドンピシャです。 さて、Choco60 を選定したわけですが、それだけではキーボードはできません。必要なパーツを揃えます。 必要なものは、以下のものになります。 PCB (プリント基板)と、抵抗やスイッチなどの電子部品 PCB を固定するためのアクリル板などの外装とネジ類 電子回路を制御するためのマイコンチップ キーキャップ キースイッチ(いわゆる、軸) 左右のキーボードを接続するケーブル PC と接続するための USB ケーブル それぞれ見ていきましょう 遊舎工房さんで購入すると(他で購入できるのだろうか?)、基板の他にいくつかのパーツがセットでついてきます。  キーボードを制御するための ICチップボード (Pro Micro) もセットで付いてくるので、別途調達する必要はありません(ボードは arduino なんですね)。 これが一番探すのに時間がかかりました。HHK 準拠の配列だと標準配列とはちょっと違った数のキーが必要になるので、過不足なく揃えるというのが難しいです。 また、分割されているためちょっと長めのスペースバーが 2 つ必要だったり、1.75 倍の長さのキーがいくつかある点なんかもネックでした。 そんなこんなで、刻印も邪魔ですね。 なぜなら、標準配列ではないために、違う場所にあるキーを流用するということが必要になってくるからです。 キーキャップと一口に言っても様々な種類があるので事前に把握しておくと良いと思います。 とか未知のワードが商品名に書かれているので混乱します。打鍵感に関わる、というのもありますが、突然 DSA 確認しておきましょう。 以下の記事がとてもわかりやすかったです。 ただ、結局は、標準的な配列ではない場合、ここ(やデザイン)にこだわると複数セットを買って組み合わせて使うことになるかと思います。私は、運良く希望に近いキーキャップを見つけられた(のと、無刻印にした)ので 1 セットでまかなえました。 キーキャップを探すのには、以下のページにまとまっているサイトや aliexpress( https://ja.aliexpress.com/) なんかを巡回して探していました。 最終的に購入したのは、 のキーキャップです(今は黒のカラーが売り切れですね)。 kbdfans スタイリッシュなカラーを組み合わせた自作キーボードが多い中、黒一色というのもあれかなと思ったのですが、HHKB 無刻印 墨に似ていて気に入っています。 キーキャップは後で変えても良いですしね。 上記の画像に、 R1, R2...
Choco60 の右キーボードの左下を enter にする
CherryMX ピンク軸にしたので静電容量無接点方式とは違いますし、キートップの傾斜も違いますが、配列が同じということに比べたら些細な問題です。 この、Choco60 なのですが、HHKB Pro とは一点違う点があって、右キーボードの左下にキーが割り当てられてあります。左右のスペースキーの真ん中にキーが挟まっている感じです。 作者の方のサイトから確認できるキーレイアウトだと、この様になっていて、スペースバーの左右にあるキーのアサインが HHKB とは違います。 個人的には、スペースの外側には、Opt, Cmd をそれぞれ対象に配置したいです(HHKBと一緒)。なので、上のレイアウトを参考にすると、右キーボードの opt と ctrl を入れ替える感じですね。 と思ったのですが、右キーボードの左下には、Enter キーを割り当てることにしました。通常 Enter を押すためには、右手の小指を 2つ移動しないといけないのでホームポジションがずれます。 そこで、親指に Enter が割り当てられたら、このホームポジションを移動しないといけない問題が解消すると見込んだわけです。 もちろん、他にも移動量の大きいキーはあるのですが、そこは目をつむります(チルダとか)。 さらに、キー割り当てについて、もう1点変更しました。 Mac では、 option + command + 電源ボタン でスリープさせることができます。 option + command + 電源ボタン* または option + command + メディア取り出しキー :Mac をスリープ状態にします。 HHKB では、電源キーにあたる操作は fn